詩集 『仮面』 (迷路にうごめく小動物の叫び)

阿達 萬

仮面

『それをつけただけで

どのようなものにもなり

次元をかえていける

そのことに

想いを馳せて・・・』


○  ○  ○



体に似合わず 大きな飾り

動きはとれず 言葉を発せず

汗の匂いが ただよう様よ


すべてかなぐり捨てて 踊る姿は

怪しき奇術師に選ばれて

ふらふら描く 幾何模様


剣に青い光が映り

土にこぼれる神の声


夜から朝へ

隔てる瞬時に集うのは

笛や太鼓に 心奪われて


昼には姿を消すはずの

ありあまった活力は

地に這いつくばって 現れる



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