7冊目★★★ デボラ・シモンズ著「シャーロットの冒険」
勝手にレーティング:R18
社交界にデビューする美しい牧師の娘の後見人になった伯爵の話。
かなり辛辣な感想になります。作品または作者のファンの方はブラウザバックしてください。
1とエピローグだけ読んでおけばよかったというのが正直な感想。それだけならただのシンデレラストーリーで「いい話だな」で終わると思います。
まず、ヒロインが生理的に無理でした。子供の頃に興味本位で村の男の子とキスして遊びまくってた。牧師の娘のくせにその貞操観念の時点でかなりドン引きでしたが、子供の頃の話だからでまだスルーできました。でも社交界に出てもヒーローの気を引くために別の男とキスしたりヒーローに諌められても聞く耳を持たない態度がもう不愉快で仕方なかったです。「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、英国の社交界にはルールがあります。そのルールの中での駆け引きや、思い通りにいかない純粋な恋物語はとても素敵だと思うのですが、この作品はそうではないと思いました。ヒロインは無知で貞操観念の乏しい頭の弱い女性としか思えません。本が読めるから?文学に理解があるから?そんなことよりも大切な常識とマナーがあるだろうとしか思えませんでした。ヒロインが他の男といるだけで嫉妬して理性のかけらもなくすぐに割り込むヒーローにも全く魅力を感じませんでしたが、嫉妬からの行動にしろ、一応は社交界のマナー(女性が軽率に男性と二人きりになってはいけない等)を説いているヒーローに対して腹を立てたり、自分の下品な行動に全く反省しないヒロインには絶句です。きっとロマンチックなシーンだと思われる、シャンパンを無邪気にかけ合うシーンも気持ち悪いとしか思えませんでした。ルールやマナーを守らずに失敗して教訓を得て成長するヒロインなら好感も持てたと思いますが、ヒロインの迷惑な行動はまったく咎められずに始終魅力的な女性扱いなのが本当に気持ち悪い。あと、犯罪者相手とはいえ人殺したのにまったくお咎めなしどころか何事もなかったかのようにヒーローとらぶらぶ結婚生活してるところとかドン引き通り越して恐怖しか感じない。頭おかしい。
ひとつ前に読んだ作品が好みだったので期待していたぶん本気で読んだのを後悔するレベルで合わない作品でした。ルールに捉われない奔放なヒロインがひたすらよいしょされる話が好きな人なら楽しめるのかもしれません。私には無理でした。
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