5月9日(日) 広島市中区基町にある中華料理店「王家」でランチする。
広島市中区基町にある中華料理店「王家」でランチする。
お好み焼きを食べたいと思って、基町アパートの「王家」さんで黒酢豚を食べた。仮に入れなかったら、隣の店で食べようと思っていた。
NHKラジオを聴いていた頃は、昼の「音の風景」がわりと好きだった。瑞々しい滝のしぶきや賑わしい子供の声など、本当に聞いてあったのか今では疑わしい音が記憶に残っている。
目の疲れた昼は音のある風景で食事を楽しむらしい。強い火力に中華鍋が踊る音だけでなく、家族の愚痴を疲れた声で話し続ける一人と聞き続ける一人や、中国語で会話する元気な親子など、外の強い日差しからも子供のかわいい声が響いてくる。
ラジオと異なるのは、香りも風景として上ってくるところだ。唐辛子が油でテンパリングされたようなからっとした匂いだけでなく、炒められた複雑な旨味の香り、そして酢の混じったやや酸っぱさを感じる芳香など、目の消えた感覚はそこら中が陽気で、まるで夏のようだ。
酸味はあるが濁らずきつくない重さがあり、角切りの豚は新鮮に油で味を開かせている。中華独特のピーマンの香り立ちに、見た目だけは辛みが残っていそうなタマネギと、レンコンのような食感と風味を持った円形の食材など、どれも明確に風味は残っている。そしてザーサイの量と塩気が等分となっている。
そんなゆったりした、中華なおひるごはんだった。
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