11月1日(日) 広島市中区袋町にあるギャラリー718で「-急焼展- (第14回占部康浩作陶展)」を観る。

広島市中区袋町にあるギャラリー718で「-急焼展- (第14回占部康浩作陶展)」を観る。


急須の陶芸展があると先週聞いていたので足を運んだ。


展示室には単一の作家さんと思えないほど多様な急須が置いてあり、丸かったり低かったり、喉元が太かったりおちょぼ口だったり、金と銅の混ざるような光沢の肌合いもあれば黒色のざらざらした物もあり、焼締めらしい頑健もあれば、ガラス質のブルーハワイの輝きが底に沈んでいたりと、品数の多さそれぞれに土の種類も手法も色々で、つぶさに触って楽しめる陶芸展となっている。


占部康浩さんとすこし話せる時間もあり、エネルギッシュでユーモアのある性格がそのまま急須に表れているようで、一つに縛られない柔軟な発想と器用な性質ながら、非常に繊細な神経を合わせ持っているように感じるものの、基本は人好きする明るさと安心させるデザインの親しみ易さが通底している。


とはいえ一つに括れない広さと幅があり、特に土鍋の存在感は見事で、これで炊きたての米が食べたいと素直に思える。


家で茶は飲むが、1リットルサイズのポットに茶こしで作るから急須の出番はなかなかない。自分の水分摂取量の多さでは小さいから、土鍋サイズとは言わないが、ハンドボールサイズの急須があったら自分にとっての実用になるだろう。


多彩な急須に快く時間を奪われる急焼展だった。

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