8月9日(日) 広島市西区横川町にあるショッピングセンター「GAZL」のイスに座る。

広島市西区横川町にあるショッピングセンター「GAZL」のイスに座る。


神経衰弱だろうか。なんて言えば気取りだろう。とにかく右の鼓膜が痛く、そのせいか頭痛が続いて、時折頭がおかしくなるのではないかという不安に襲われる。昨日はたった一杯の日本酒で頭がふらふらなり、もう一杯のスパークリングワインで、床屋で髪の毛を切ってもらう間に昏倒しそうだった。


そう人に言うと、大げさだ、どうせ大丈夫だから。そう返されれば、違うと、苛立って言い返すのだから、おそらく、その通りなのだろう。同情がもらえなかったよりも、本当のところを突かれたと思いたい。


とはいえ、もう少し続いたら病院へ行こうと決め、今日も耳と頭の調子は変わらないので、酒を飲むのはやめることにした。最近知ったが、酒がなくても文章は書ける。いや、むしろ、安定して書ける。いつから勘違いしていたのか。


頭が大丈夫なのは、結局その日に残った文章が何よりも証明していて、おかしかったら、こうも書いていないだろう。やはり平気なのだ。


そんなわけで酒も飲まずに、横川の山陽本線の北側あたりを珍しくうろうろする。太陽があまりに強く、日陰のイスに座っていても照り返しで肌が焼けている。風はこの暗がりを通っていくので、やや湿っぽいが涼しく、時折汗くささではなく、熟柿臭い人も過ぎていく。


近くにはかぁぁねるさんだぁぁっすが立ち、Tシャツはしょすたこぉぉゔぃちに、指揮はむらゔぃんすきぃぃによる交響曲第11番、激しく音が鳴る。だからなんだろうか。


とにかく、お盆休みの中か外に時間を見つけて耳鼻科へ行こう。すれば、なんでもないと知って、なんでもなくなる。

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