紹介状必須



 さてさて。

 まずは斜視の矯正手術を出来る病院を検索。最近はネットですぐ検索出来るから楽ね。


 一番近所の二ヵ所の総合病院はどっちも出来ないようである。

 親父が持病で通っている総合病院もやっていないようだわ。残念。

 他にヒットしたのは四駅向こう、チャリで三十分のところにある個人病院らしいけれど、行ったことがないし、しかも住所を見ると……駅前のクリニック雑居ビルじゃね? ああいうところって手術設備あるの?


 不安になったので更にスクロールしてみると、昔通っていた大学病院の名前が。

 やっぱりここかなぁ……?


 通っていたのは県内だけどちょっとだけ遠い大学病院。

 大学病院故に常に激混み。診察予約を入れていても三時間くらい待つ。

 しかも最寄り沿線は日本一運賃の高い路線――ということで、通うのが億劫になっていたところに、当時の主治医からの「代わり映えないし、悪化したらおいで」という言葉に甘えて知らん顔し続けて十数年。

 当然、当時の主治医はいる筈はない(既に結構なお年だった筈)


 そもそも十年も空けたら初診扱いだろう。

 初診になると、初診料だかって別料金がかかる筈。確かそんな制度が施行されたような気がする。

 無職貧乏人はなるべく費用をケチりたいので、取り敢えず確認の電話をしてみることに。


 案の定、カルテはだいたい十年経過で破棄するそうで、私の物は残っていなさそう……

「初診料(五千円だって)かかっちゃいますし、診察の待ち時間も余計にかかるので、近所の病院で紹介状を用意してもらった方がいいですよ」と看護師さんの助言を受けましたので、まずは近所の総合病院に。


 そういや何年か前に、飛蚊ひぶん症(目の前に透明なミミズみたいなのがふわふわ漂って見えるアレ)があんまりにも酷くて調べてもらったときに、あのよく休む女医が「うちでは手術出来ないけど(お前そればっかだな)何処か行くなら紹介状用意してあげるよ」と言っていたことを思い出したので、それを受け付けの看護師さんに説明すると、

 連休ばっかの女医は「うん、いいよ。書く書くー」と軽い答え。


 紹介状に必要な視力検査や眼底検査やらをして、紹介状は後日郵送とのこと。


 これで準備は整った。

 紹介状を手にして、いざ!


 と、思ったら土曜日です。

 親切な看護師さんが「日曜は休診で、土曜日は物凄く混むから、平日受診がオススメ」と教えてくれていたので、来週にしましょう。



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