第10話 みーちっ!

都合よく開けた場所に出た。


そこに広がっているのは道だ。


「これは…みーちっ!」


突然ここで発する意味の分からない言葉が口から飛び出た。


俺は別に錬金術師ではないのだがな。


さっきまで不安定な場所を歩いていたせいで道っぽい道を見ただけでテンションが爆上がりしてしまった。


しかし道とはいいものだ。


道をたどれば必ず(?)どこかにたどり着ける。


自分から見て左右どっちに向かうかが問題になってくるがここは王道から離れた右を選ぶとしよう。とくに意味は無いがね。


右を選んで歩き始めて少し経ったが、先に城下町みたいなのが見える。


右を選んで正解だったようだ。


左を選んでも当たりだったなんてこともあるかもしれない。


町に着いたら何しようか。


…本当に何をすればいいかわからないな。


まぁ、いくらわからないことを考えたってわからないままだしまずは町に着くことだけを考えようか。

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