ワンダーランドは嘘でした

私の空想を詰め込んで風船のように膨らましたの


フワフワしていた私の宇宙を大切に大切に抱えていたの


風船から溢れ出る自分の妄想を食べて生きていたの


みんなに秘密の箱庭で静かにヒソヒソ話をしたの


お日様の下でひなたぼっこをしていたら


どこからともなく現れた


トランプみたいな兵士さんが


槍で私の心臓を刺したの


ガシャンと硝子は跡形もなく崩れる


硝子の破片は風船にも刺さっちゃったよ


絆創膏を貼っても貼っても治らないの



ごめんなさい


きっと私が悪いの


白昼夢の穴に飛び込んで


ワンダーランドを夢見てたから


ごめんなさい


全部私が悪いの


魔法にかかった振りをして


12時の鐘に気付かなかったから



私の大切な宇宙からパンタシアが抜け出して


空っぽになっちゃうよ


もうワンダーランドには戻れないのかも

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