星降る夜に

世界が動きを止めちゃって

みんな忙しそうだけど

元から世界の歯車から外れた私は

他人事のように眺めているの

かなしみのうた

よろこびのうた

皆がそれぞれのうたをうたう

神に祈りを捧げたり、誰かを呪ったり

泣いたり、喚いたり

ノストラダムスがどうだとか

神の選別か来ただと

皆がそれぞれ音色を奏でる

そんなに焦らなくも

どうせ世界は終わるんだから

花や木や鳥みたいにいつも通りに過ごせばいいのに




世界中が全部停電しちゃって

真っ暗闇になった夜には

見知らぬ誰かの家の屋根から

世界の終焉を眺めていようか

朝とは大違いで

皆しずかになっちゃった

最後を迎えるのに何もうたわないのは

地球が可哀想だから

私がレクイエムをうたってあげる

世界はいつか終わるんだから

いつ終わっても変わらないんじゃないかな

星降る夜に

私がいて

隣に君がいて

それだけでいいんじゃないかな



静寂を守る美しい世界と君と私とレクイエム

さよなら。大好きな世界

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