14.#To you...

詩は誰にでも書けます

誰かに書き方を習う必要もありません

書いてみてそれが詩だと思えば詩なのです

書きたいことがなくても

伝えたいことがなくても

悲しいと思ったのなら悲しいと書けばいいのです

嘘偽りなく書こうと思うのならそれ以上の言葉は要りません

心の面向くままに

情の溢れるままに

言葉を写し取っていけばいいのです

それを詩と呼ぶか否かはあなたが決めること

詩を書く才能はもとより技術などこれっぽっちも要りません

詩ほど才能や技術という言葉が似つかわしいものはありません

上手も下手もなく故に上も下もない

右も左も分からない者でも書けるのが詩なのです

誰かのためにならなくとも

自分のためですらなくとも

書く意味はあるのです

それを詩と呼ぶ必要はありません

難しく考えてもそれこそ意味がない

書くだけ書いてみてそれから顔を上げればいい

その時少しでも心が軽くなっていたらそれがきっと詩を書く意味

悲しいと思ったのなら悲しいと書けばいいのです

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