サンドイッチ
白ラムネ
前編
俺は今日、腐れ縁の幼馴染に告白をする。
昨日は緊張でそんなに眠れなかったけど
多分、大丈夫だ。
朝、下駄箱に手紙をセットしてきたから
彼女もきっと気づいてくれるはずだ。
おっと、彼女が来たみたいだ。
(うわぁ、緊張する...)
「大事な話ってなに?」
「えっと...」
顔が熱くなる、緊張と恥ずかしさのサインだ。
(ああ、こういうときどうすればいいんだ、頭真っ白だよ!!)
「大丈夫?一度落ち着いたら?」
さすが幼馴染、フォローが完璧すぎる。
「...ごめん」
(一回落ち着こう、あ!そういえば今日、両親がいないから帰って大好きなサンドイッチでも食べようと思ってたんだ、いやいや、関係ねぇよ、なに考えてんだ俺!!)
「少しは落ち着いた?」
彼女の一言で我に帰る。
「おう、ありがとな」
「いえいえ、それで?」
「俺と!!」
俺は彼女の方向に手を差し出す。
彼女が少しビックリしている。
そして薄々気付き始めたのか、頬が少し赤くなっている。
「俺と゛サンドイッチ作ってください !!!゛」
(なに言ってんだ俺!!!)
「え!?」
彼女も呆気にとられた顔をしている。
「ご、ごめん!!めっちゃ変なこと言ったわ...」
「...よ」
「え?」
「...いいよ」
(いいの!?)
「じゃ、じゃあ、一回帰ってから俺の家集合で...」
「わ、わかった...」
(なんでこうなった...でも、まだチャンスはある!!)
俺は足早に帰路についた。
後編に続きます(予想外)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます