僕はすべてだ

 僕は闇の中

 独りだった

 違う……

 僕を覆う闇さえも僕

 そう僕はすべてだ

 そう全部が僕だ

 だから……

 やっぱり、僕は独りだった

 だって僕しかいなんのだから

 すべてが僕自身なんだから


 でも、もし僕がすべてじゃなかったら

 せめて少しでも欠けていたら

 その欠片と友達にだってなれただろう

 せめて闇だけでも僕じゃなかったら

 自分が闇の中に存在することを確認出来ただろう


 僕は独り

 すべてであるゆえに……

 僕はすべて

 だから僕は

 自分すらも理解出来ないんだ

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