カメレオン

僕は出来損ないのカメレオン

いつだって独りぼっち

まわりの色にうまく馴染めないんだ

だからみんと一緒にいても

僕の心はいつも独りぼっち


僕はカメレオン

最近、ちょっと慣れてきた

みんなと同じものを見て

みんなと同じところで笑って

みんなと同じように楽しいと思えるんだ


もう……

元の色は忘れちゃったけど

……大丈夫

だって僕は何色にでもなれるんだ

これで僕も立派なカメレオン


もう……

自分の名前も覚えてないんだ

でも、大丈夫

だって僕はカメレオン

それが僕の名前なんだから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る