4.何時かの会話04
【琴張さん、チョコレートって英文字でどう書くんでしたっけ?】
「うん? Chocolateだろ?」
【でした、ありがとうございます】
……
【琴張さん、ゲームの話ですけど、〇〇ってどこで手に入るか知ってます?】
「うん? ああ〜どこだっけな、確か前に一度調べた気がする。
ちょっと待って(調べる)
――ああ、□□だよ、あの二番目のマップで右に曲がったところ」
【なるほど、ちょっと行ってみます】
……
【琴張さん、△△ゲームってどういうゲームか知ってます?】
「あー? いや、わかるわけないじゃん。
私、そのゲームの名前すら今始めて聞いたよ?」
【そうですか……うーん、困ったな。ちょっと色々聞きたかったのに】
「ああ、もう! ちょっと待って(調べる)。
これはまた、どっかで見た設定とシステムだな。
なに? これやるの?」
【いや、イラストが可愛かったんで気になって】
「あ〜じゃあ良いんじゃね? ゲーム性見てやるのなら止めておきたいけど。
でも……すぐ辞めちゃいそうだな、お前」
【自分もそう思います】
「わかってんなら聞くなよ!?」
……
「あのさ、バラ君」
【何でしょうか】
「ここ最近、何かあれば全部私に質問投げてる気がするのは気の所為?」
【いや、聞いたら大体答えてくださるから、つい】
「私だってわからないものはわかんねーよ!?
知らないものは、私もググってるだけだからな!?」
【琴張さんに頼めば一次的に確認して要点だけまとめてくれるじゃないですか】
「その努力を君がやるべきではなくて?」
【わーい! 琴張さん素敵! 抱いて!】
「茶化すな! それと野郎に抱かれる趣味はねーよ!」
【まあ、そう言わずに。それとまた質問なんですが――】
「……はあ、わかった。今回はなに?」
【私と遊んでください。暇です】
「質問ですらねー、いや、まあ、いいよ」
【わーい! 琴張さん素敵! 抱いて!】
「いらないっつたろ! お前のような歪んだ愛情の持ち主なんか興味ねーよ!」
【ひどっ!?】
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