◆Middle04◆神官たち

GM:神殿の地下。秘密の会議場。人の目では全く見通せない闇の中──人の服をかろうじて纏った2匹の巨大な蟻がいる──。待って、この暗視持ってないから蟻さんも全く見えない中だ!? 《暗視》持ってることにしよう……。


一同:(爆笑)


GM:えー……蟻はキチキチと尖った顎を鳴らしながら、触角と触角を合わせて会話をしている。それはとても人間には理解できないコミュニケーションだ。この2匹の会話を無理やり言葉にするならばこのようになる。「見てください、神官長! このデータを!」「おお、久方ぶりの適正母体じゃ」「ええ、ここまでの適正はまさに10年に一度の逸材です」「扉が開くのは3年ごとじゃから9年ごとじゃ。3の倍数で馬鹿になれ」「いやです」「そうか。これは必ず女王に献上せねば」「然り、しかあっり!」2匹の蟻はその後3の倍数で馬鹿になるように笑い声をあげた。


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