第4話

 魔人の勢力下に入り、小さな領地を奪還した魔人君主から抑止力や領地を豊かにする魔獣を数匹貸し与えられた。

 魔獣を産めぬ少女一人では君主から借りている魔獣を何時までも返せない。

 強力な君主の傘下に入った魔人侵略者から容易に攻められぬ状況ができても安心は出来ない。

 恩情で守られる現状が覆らない保証がない事から、力を得て役に立ちたいと魔人は考えている。


 奪還した領地は田園地帯の小さな村で魔女の出生率も少なく魔獣的な価値は低い。

 魔獣が戦力と言える状況で魔女が少ない魔人は戦力の生産力が少なく、将来性が無いと見られる。

 魔人の領地が侵略者から奪われた理由は、優れた杯を持つ魔女が存在したから。

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