第3話
オレの
『独白』に
誰も
何も
言わなかった。
いや。
『言えなかった』のかも
しれない。
だが
動いた者はいた。
「ルーナ・・・」
オレの声に
壁際にいた仲間たちが
ベッドの周りに
駆け寄る。
・・・ルーナ?
オレたちの声に
ルーナは
何の反応も
見せない。
ただ
チカラなく
天井を
見ているだけだ。
その目も
焦点が
定まっていない。
「ルーナ」
神官職の
オラフが
ルーナに
手を翳して
声をかけるが
やはり
反応はない。
「ルーナのココロはココにありません」
眉間に
シワを寄せて
オラフは
首を
横に振った。
オラフの
『声』は
正気に戻す
チカラを
持っている。
その声に
反応しない・・・
「ルーナ!」
オレの声にも
反応を見せず
ルーナの目は
再び
閉ざされた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。