第23話 選別

 

 雲一つない青空の下。春の陽光は惜しげも無く地上に降り注ぐ。私は、その光によって出来た体育館裏手側の影に座っていた。


 膝にはお弁当。


 左側にはらず君達が入った鞄。


 右側には楠さん。


 私達は無言で並び、昼食を取っていた。


 ……なんでこういう状況になってるんだっけか。


 数分前を思い出す。


 午前中の授業が終わって小野宮さん、湯水さんと昼食にしようと立ち上がると、目の前に座っていた楠さんが私の机に手を置いたのだ。


 ――お昼、食べるわよ


 耳を疑った。心臓は止まった気がした。


 昼休みだと気を緩めていたクラスメイト達も静まり返り、私は反射的に頷いたことを覚えている。


 楠さんはお弁当と水筒を持つと颯爽と歩き始めてしまい、私も慌てて荷物を引っ掴んで後を追った。


 ――ぉ、ひ、氷雨ちゃん!?


 驚いていた小野宮さんと湯水さんには両手を合わせて、直ぐに謝罪メッセージを送りました。


 そして無言の楠さんの後に続き、昨日彼女がいた体育館裏に並んで今に至る。揃ってお弁当は食べ始めた訳だが、如何せんこれからどうしたらいいか、皆目見当もつかない訳ですよ。


 あ、昨日の作り置いたチーズ入り肉団子美味しい。冷めててもいけるんだ。学んだ。


「ねぇ」


 不意に声をかけられる。見ると楠さんは自分のお弁当箱に視線を向けたまま問いかけてきた。


「どうなっていると思う、あのシュス」


「……そうですね」


 お茶を飲んで一呼吸置く。


 思い出すのは、今朝方まで起こっていたウトゥック・シュス・ノインの大騒動だ。


 * * *


 私が提案したのは、とても純粋な選別案だった。


 九人の王様を捕まえて鎖で繋ぎ、鍵を八つ置いて帰る。


 たったそれだけ。


 一人の王様を捕まえた後、その事実を拡声器になってもらったりず君を使って広め、残りの王様には自主投降してもらった。来ない王様は結目さんが捕まえてくれた。彼の風はやはり強い。


 そしてここから楠さんの力を存分に奮ってもらい、九人の王様は無抵抗状態にしてもらった。


 楠紫翠さんの能力は「結晶化」


 掌で触れた体の部位の感覚や能力を、彼女は宝石に変えて吸い取ることが出来るらしい。


 目に触れれば「視力」を吸い取り宝石にし、口か喉に触れれば「声」を吸い取り宝石にする。耳に触れれば「聴覚」を、手に触れれば「触覚」を、頭に触れれば「意識」を、鳩尾に触れれば相手が持つ一番大きな「特性」を。


 今回捕まえた王様達は視覚と声を結晶化し、後は鎖で繋いでお城の地下牢に細流さんが入れてくれた。


 その間に私は国中に叫び回った。


 明日このシュスから一人だけ生贄を選びます。選ぶ権利はシュスに住む皆さんにあります。


 九人の王様を鎖で繋いで地下牢に入れました。目は見えず声も出せません。なのであの方々に命令されることはありません。


 鎖に対して、鍵は八つ準備しました。貴方が悪だと思う一人の王様だけを残してください。後の八人の王様は自由にしてくださって結構です。


 残された一人を生贄として、明日私達は連れて行きます。


「選ぶのは、貴方達です」


 私は飛んだ。そこにいる誰もに聞こえるように。


 王様達はみんな鎖に繋いだ時、自分がどんな王かを話してくれたのでこちらも理解はしやすかった。


 九人が全員口を揃えて言ったのは「自分こそが王に相応しい」だった。


 奴隷制度を最初に確立した家系の一の王。


「力を示すには従えるものの数を見えるようにするのが最もシンプルで統治もしやすい!! これこそウトゥックの受け継がれるべき伝統なのだ!!」


 他種族の子どもだけを奴隷にしていた二の王。


「子どもを育てあげれば良質なシュスの労働力になる。そう、俺はあれらを従えていたのではなく、教育していたんだ」


 奴隷同士を戦わせて楽しんでいた三の王。


「強いものの戦いは娯楽になり、その強きものを従える我はより強い。これの何が間違っているのやら、これだから低脳な種族は困る」


 民から奴隷を奪い自分のものにしていた四の王。


「民のものは一重に全てが王のものである。私は王として、民のものを貰っていただけさ」


 奴隷を直ぐに殺してしまう五の王。


「奴隷に……なるような……弱者を……強き……王が……殺して……何が……悪い」


 奴隷制度に反対していた六の王。


「奴隷など強さではなく只の自己満足にしか過ぎない。あれらは強さなどではないのだ。あぁ、分かってくれ戦士達!」


 同じウトゥックを奴隷にしていた七の王。


「他種族ではなく、同族をどれだけ従えられるかこそが真の強さである。だから俺はウトゥックを率いたのだ」


 最も多くの奴隷を従えていた八の王。


「古い慣わし通り、奴隷が多ければ王でい続けることが出来る。即ち! 奴隷が最も多い私こそが絶対の王なり!!」


 女性だけを奴隷にしていた九の王。


「美しいものを多く従えてこそ王の品格が現れる。他の無粋な王達と一緒にしないでくれないか?」


「はいうるさーい」


 そう言って容赦なく九人それぞれを蹴り倒して気絶させた結目さん。彼は「全員ド屑」だと笑っていた。


 暗く湿った地下牢には番号が振られた牢があり、そこには何人もの奴隷の方が繋がれていた。


 繋がれたままでは王様達を入れられないと言う名目で鎖を切り、足に力の入らない元奴隷さん達は細流さんと私とで地上に送り出した。


 大暴動はシュス内で永遠と続いていた。


 虐げられていた人達が一丸となって血を撒き散らし、怒号を唱え、ウトゥックさん達を追い詰めていく。


 元より一人のウトゥックさんに対して一人ないし二人以上は奴隷さんがいたわけだ。兵士さん達は覗いて。それが続けば結果的に、このシュスに住む種族の比率はウトゥックさんより他種族の方が多くなる。


 その暴動が一箇所から始まれば、きっとここまで大きくはなかった。複数の場所から怒りと自由の火が上がり、鎖が断ち切られた結果が目の前の惨状だ。私だけでなく細流さんも鎖を引きちぎったと言っていたから、この暴動は収まりなんて見せはしない。


「崩れて、いく、な」


 細流さんが呟き、シュスの中で比較的大きかった建物が崩れ落ちる。私はそれを見つめて、ひぃちゃんは首に尾を巻いてくれた。


 空が橙色に染まっていっている。影が黒く濃くなった。


 奴隷にされていたウトゥックさんを抱き締めて泣く兵士のウトゥックさんがいた。小さな子どもを抱き上げて歓喜する他種族さんがいた。


 許しを乞う声がする。怒りに燃える声も聞く。


 あぁ――壊した。


 このシュスを私は壊した。きちんと歯車が噛み合っていたこの場所を、私は壊してしまった。


 私の身勝手で、私の正しいという基準で、ここに築かれていた全てを壊してしまった。


 胸が張り裂けそうな痛みを訴える。いつの間にか手の甲には血がついていた。


 誰の血かなんてもう分からない。私と同じ赤い血だ。ウトゥックさんの血も赤かったな。あぁ、こんな赤はそこら辺に散っている。


 これは私の罪だ。たった一人を選ぶ為だけに、私は一つの国を、街を、再起不能になるまで壊してしまった。


 らず君が泣いている。りず君は痛がって、ひぃちゃんは私の頬にすり寄ってくれた。


「こーがらっしちゃん」


 上機嫌な言い回しで、少しだけ明るく聞こえる声がした。肩に腕が回って体勢が少し前のめりになる。


 ひぃちゃんは顔の横で眉根を寄せて、私は反射的に口角が上がった。


 横を見ると、至極楽しそうな結目さんがいる。


「酷い笑顔だねー、どしたの?」


 頬を抓られ「いててて」と声が漏れる。それを結目さんは笑って、どうでもよさそうな目をシュスに向けていた。


 駄目だ、彼の今の心情が何も分からない。肩に回る腕から逃げようかと思ったが、足に巻きついた風を感じて直ぐにやめた。


「シュスは王様不在で大混乱。はは、これ見て傷ついてたの? 優しいねぇ凩ちゃんは」


「……傷ついていたのかどうかは、よく分かりませんが」


 結目さんの横で笑いながら背筋を伸ばす。肩に居づらくなったひぃちゃんは、らず君とりず君を抱いている腕に降りてきてくれた。私はお姉さんを抱き直し、街を見つめる。


 あぁ、また崩れた。


「これは――私の罪だとは、思っています」


 この提案をしたのは私だ。


 ウトゥック・シュス・ノインに行こうと言ったのは結目さんだけれども、細流さんに手を伸ばし、楠さんの救出に加担し、道中鎖を切って、王様の選定の提案をしたのは全て私だ。


 悪人を知りたかった。悪であれば私は心置き無く、とまではいかないが、きっと決めることは出来るから。だからシュスの誰もが悪だという誰かを見つけたかった。


 奴隷制度を強いていたこのシュスで、それを正しいと思う彼らは誰を悪だと思うのか。私とは違う価値観の元で育った彼らに聞いてみたかった。


 結局彼らが悪だと言ったのは私だったが、それも一つの解答だ。私が悲観することは何も無い。


 それなのに、どうしてこんなにも息が苦しいのだろうか。


 分からない、分かれない、私はもう何も分からない。


 このシュスの誰がどの王様を残すのかも。王様に絞ったことが正しかったのかも。彼らが選んだ一人の悪を、私は悪と判定出来るのかも。このシュスを選ぶことが正しかったのかも。


 今日はもう、疲れ切ってしまった。


 思って目を伏せたら、頭を撫でられた。


 見上げると、結目さんが楽しそうに笑っている。


「ならその罪を、俺が許してあげるよ」


 酷く平坦な声だった。


 それでいて、私の中に染み込んでくる声だった。


 目頭が一瞬で熱くなって、笑ってしまう。結目さんは私から腕を外すと、両手を広げて笑い続けた。


「言った通り、俺は誰であろうと俺が生きる踏み台になればいいと思ってる。けど凩ちゃん的には、苦しいを抱えて生きるのはしんどいから、楽になりたいから、悪人を選びたいんでしょ?」


 私の髪が風に引かれ、結目さんを見つめる。彼は楽しそうに、それでも抑揚なく言っていた。


「なら一番は気にしないようにすることさ。このシュスで起こってる暴動の引き金を引いたのは俺達だけれども、結果行動したのはあいつらだ」


 彼の考えが零れ落ちる。それは何の障害もなく、私の元へと届けられた。


「俺達は奴隷制度を強いている王様が悪だと思ったから捕まえて、その中から生贄を選ぶ権利は住んでる奴らに与えた。これの何処が悪いことなのかな? 確かに俺達が描いていた、シュスの奴らが選んだ悪を俺達も見極めるっている順序はちょっとあやふやになったけど、マニュアル通りになんていかないから生きてるわけだしさ。俺には凩ちゃんが傷つく理由が分からないし、分かろうとも思わないね」


 溢れてくる結目さんの言葉を聞いていれば、背中に大きな手が触れる。見ると細流さんが、私の背中をあやすように撫でていてくれた。


 楠さんもいつの間にか合流してくれて、私の肩を一度だけ叩いてくれる。


「奴隷は、間違ってると、俺は、思う。今のこの、惨状は、この国への、罰だとも。だから、氷雨も、俺達も、何も間違っては、いないと、思うぞ」


 細流さんの何処か機械的な声が聞こえる。


「前だけ向きなさい。貴方は貴方がすべきことをしたわ。私達はそれに賛同した。貴方がこんなシュスの為に背負うものなんてないのよ」


 楠さんの温かい声がする。


 私は奥歯を一瞬噛んで、笑ってしまった。


 また何処かで、何かが崩れた音がする。


 暴動の中でも私の選定の指示を聞いていたと思える住人さんは何人もいた。


 だからきっと明日には、何かが変わっている。


 空から伸びた黒い手に捕まった。結目さんも、細流さんも、楠さんも、みんな同じ。そのままそれぞれ空に吸い込まれて、長かった夜は明けたのだ。


 ベッドの上に放り出されて気がついたのは、誰も捕まる王様を助けようとはしなかったし、戦士を捕まえようと躍起になる人もいなかったということだった。


 暴動のせいか、それとも別の理由か。


 気分が悪く、頭も痛くて吐きそうな私には分からなかった。


 * * *


 ここまでが朝のこと。


 あれから何とか体に鞭を打って登校し、授業を受け、現在に至る。


 それまで特に楠さんに話しかけられることは無かったし、タガトフルムに戻ってまでアルフヘイムの話はしたくないだろうと考えた結果、私も話しかけずにいた。


 けれども今は隣に座って、あの後のウトゥック・シュス・ノインがどうなったのだろうかと言う議題で会話が始まっているなんて、不思議でなりません。


「私的に、残されるのは一の王様かと思うのですが」


「あら、何故?」


「最初に出来たウトゥックのシュスで奴隷制度を始めたのは一の王様の家系です。八つのシュスを統合したのも今の一の王様ですし、大元を辿ると、原点は彼なのではないかと……奴隷の方々が誰を残すかという選定に加わっていれば、という前提ですが」


 今の一の王様は、歴代の一の王様の意志を引き継いで奴隷制度を固め、増えたウトゥックのシュスを纏めた張本人だ。ウトゥックさん達からすれば、彼は偉大な王様なのかもしれない。


 それでも今ではウトゥックさん達より奴隷だった方のほうが多くなってしまった。そのシュスの中で票の偏りは目に見える。奴隷の方々がウトゥックさん達を上回った場合、彼らが最も憎むのは一の王様なのではないだろうかと言う考えなのですが。


 楠さんは「そうね」と呟いて、彼女の意見をくれた。


「その考えは、あのシュスに残った王以外の全員がきちんと話し合えれば起こり得るとは思うわ。それでも、そんなに落ち着いた話し合いは望まない方がいいと思うけど」


「成程……言われてみれば、そうですね……ぁ、楠さん的にはどの王様だと?」


 楠さんの見解は最もだ。あれからシュスがどれだけ落ち着いたかなんて検討がつかないし、彼らが話し合いなんて出来ているとは思わない。


 楠さんはお茶を飲んでから続けていた。


「私は、残されるのは七の王だと思うわ。奴隷制に民が賛成していたからといって、同族を奴隷にしていれば反感も強かったはずよ」


「あぁ、七か……」


 七の王様を思い出す。


 結目さんの風に最後まで抵抗して体が結構傷ついた王様だ。「同じウトゥックを従わせてこそ強さなり!!」と牢の中で叫び、楠さんに容赦なく声を結晶化させられていたのが印象的だったり。


 私は卵焼きを咀嚼してから、まだ気になっている人を話題に挙げた。


「六の王様をどう判断するかによっても、結果は変わりますよね」


「そうね。奴隷制に唯一反対していた王。仮に彼が残っていた場合、貴方はどうするの?」


 少し黙る。奴隷制度に反対して、奴隷を唯一連れていなかった王様。


 どうするかと言われれば、生贄にするのだろうとは思うけれど。


 あの王様は奴隷は間違いだと言いながらも、シュスの合併には賛成して、奴隷制度撤廃運動もしていたわけでは無かった。反対ならばとことん突き詰めて反対すれば良かったのではないかというのが私の見解である。


 昨日まで机の上でだけ「奴隷はいけない」と言う王様は、結局何も行動はしていなかった。


 王様たる権限は持っていただろうし、彼自身煌びやかな身なりをしていた。自主投降してくださったことには頭が下がるが、結局の所、彼は理想を一人だけ達成することで満足していたようだった。


 奴隷は間違っている。間違っているから自分は奴隷なんて連れない。連れていない自分は正しい。お前達は正しくない。俺だけがここでは正しい善人であり強者だ。


 たった一人違うウトゥックさんは、王の家系と言うだけでウトゥック・シュス・ノインでも「王」であり続けることが出来たわけである。


 少数意見に耳を傾けられないのは重々承知であるが、椅子に座って自分だけが正しいと自負する姿勢は私的にかんに障る。


「生贄にします。彼は自分を理想通りに保っただけであって、王が持ち得る力も使わず、選択もせず、改革もしなかった。それは傍観と同義だと思います」


 口にした意見は戻りはしない。取り消しも出来ない。


 これが正しいか不安にはなったが、昨日の今日で若干気が立っている私はいつもより心配性が落ち着いていた。


 疲れも溜まっているんだと思う。体が重い。眠気も酷い。頭も少し痛いから頭痛薬飲もう。


「意外だわ」


 楠さんの呟きを拾う。彼女は澄んだ瞳で私を見つめており、自然と背筋が伸びた。


「貴方は笑うだけ笑って、頼まれたことは何も断らない良い人だと思っていたけれど」


 心臓が痛くなる。冷や汗が流れて目を見開いてしまい、それでも口角は上がった。


 彼女の私に対する印象は間違っていない。私はそういう奴だ。頼まれた時に、断った時と断らなかった時の申し訳なさや不安を天秤にかけて、後でまだ楽な方を選ぶ偽善者だ。何も褒められることは無い。


 思うのに、楠さんは言ってくれる。


「貴方、決められる人なのね」


 目が丸くなった自信がある。楠さんを凝視して。


 彼女は穏やかに続けてくれた。


「決めることは苦しいことよ。それが、誰かの命が関わるものであれば尚更。目を逸らしたいし、決定権なんて放棄したいと皆思うわ」


「そう……なん、ですか」


「そうよ。その苦しいから逃げないなんて、貴方はある意味良い子ではなかったの。強いのね。見直したわ。貴方が提案した生贄を選ぶ案にも、良い意味で驚かされてしまったし」


 お弁当箱を閉じた楠さん。お茶を飲む彼女は綺麗で、「それから」と続けてくれた。


「昨日のこと、謝るわ。ごめんなさい。「いつも笑顔の凩さん」なんて嫌味を言ってしまって」


「ぇ、ぁ、いや、そんな、気にしないでください。本当に。あぁ、ごめんなさい。全然気にしてないです。はい、ぇっと、うん、はい」


 まさか謝られるとは思ってもおらず、慌てて手を振ってしまう。苦笑して、髪を引っ張って、頬を押さえて、嘘を混じえて。


 本当は結構気にしてました。なんて言えない。あぁ、忙しないぞ自分、落ち着け。


「なんで謝るんだか」


「すみません……」


 楠さんは呆れた声で息を吐く。それに謝る私は馬鹿をやったと自覚し、手で口を押せていた。


 楠さんは芯のある声をくれる。


「もっと自信をもちなさいよ」


 自信なんて、もったことありません。


 言わないで、私はやっぱり肩を竦めて笑ってしまった。


 教室に戻ったら、湯水さんと小野宮さんにどう言った関係なのか問い詰められて、やっぱり苦笑してしまいました。

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