対応分析から見えてくる、上達のヒントとは!?
今回も、対応分析で他の人の小説と比較する方法を紹介します。
前回までに、対応分析をするための手順を紹介しました。
なので今回は、具体的にどう活用するのかを説明したいと思います。
そもそも、
他の人の小説と比較して気付けることって、なんでしょう?
私が考えるのは、
・自分と文章が似ている人
・自分が普段使っていない言葉
・ヒットのコツ
ということです。
複数の人の小説と比較すると、
自分とは全く違う文体の人もいれば、
そこそこ近い文体の人もいることでしょう。
友人同士やサークル仲間の小説を集めて比較すると、
誰と誰が近いだとか、
こいつだけは独自の文体をしているとか、
そういうことが見えてきます。
対応分析の図はpngファイルなどで保存できるので、
仲間内で共有してワイワイ話すのも超楽しいですよ。
そして、対応分析をすることによって、
自分とは全く異なる文体の人の存在も見えてきます。
その人がよく使っている言葉を参考にしてみると、
語彙を効果的に増やせます。
むやみやたらに語彙力をつけても、
結局使わないってこともあり得ますよね。
でも、他の人が実際に小説で使っている言葉を取り入れるのなら、
自分の小説でも使いやすいと思います。
その人がどんなふうにその語を使っているかは、
対応分析の結果画面で気になる語をクリックしたり、
文書検索で検索したりすることで、
実際の文章をチェックできます。
なので、生きた言葉を吸収できます。
素晴らしいですね!
自分の使っていない言葉を見つけて、
それの実際の使用例をすぐ見ることができて、
効果的に学べる!
ということなら、
やっぱり人気のある作品から学んでみたいですよね。
小説投稿サイトならランキングがありますから、
ランキング上位の作品の文章と比較すればいいんですよね。
書籍化した作品も、消されずに残っていて読める場合がありますよね。
そういうのを活用すると、様々な気付きがあることでしょう。
もし手間を惜しまないのであれば、
人気の作品だけでなく、人気が出なかった作品の文章も集めてみましょう。
人気の作品と、そうならなかった作品を比較すれば、
成功の法則を探ることができます。
比較の対象になるのは、本文だけではありません。
タイトルやあらすじをさらに分析することでも、
人を惹きつけるコツが見つかるかもしれません!
ちなみに私が調べた時(300作品を用いた比較)には、
普通に喋る時のような言葉の使い方が好まれやすいように見えました。
たとえば人気の高い作品では、
「しかし」というような硬めの言葉の登場率が低めでした。
おそらく、「なのに」みたいな会話でも用いられるような言葉を用いているのでしょう。
けっこう大雑把な調査なので、絶対とは言えないのですが。
それでも興味深いデータが得られるので、とても楽しいですよ。
ちなみに硬めの言葉を使わないというのは、
「ベストセラーコード」という本でも似たような指摘がありました。
そちらでは、ヒットする作品はシンプルな表現をよく使う、というような言い方をしていました。
この「ベストセラーコード」という本はとっても参考になる本なので、
そちらも是非とも布教したいところです。
みんなにも読んでほしい!
っていうわけで、次回掘り下げて紹介します。
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