第17話 ウォッカ

競馬にダービーという特別なレースがある、3歳の馬の中で、最強の馬を決めるレースだ。

馬の一生で3歳の一度しか参加することはできない。

多くの競馬関係者が目標とするレースで参加することすら困難なレース。


だから例年、ダービーには牡馬(男の馬)が優勝を狙って参加している。

牡馬(男の馬)が優勝していた。


そこに参加したのが、ウォッカという女の子だ(牝馬)。


ウォッカは並み居る、男どもと競り合って、一着でゴールした。

(競馬の歴史でも非常に珍しいこと)

その後もウォッカは数多くのGIという特別なレースに勝って競技生活を終えた。


大雑把だがウォッカは凄い経歴を持った特別な馬だと思ってもらえたら充分です。



競技生活を終えた、牝馬の多くは、次に繁殖という仕事を担うことになります。

生まれ故郷の牧場に戻ったり、北海道の別の繁殖牧場に行くこともあります。

(東北や九州もあるんですが、今は大雑把で・・・)


しかし、ウォッカはアイルランドに送られました。

(確かにアイルランドは有名な馬産地ですが・・・)


そのウォッカが、2019年4月3日になくなりました。


2010年から9年間、彼女はどのような生活をしたんでしょう?

きっと優秀なスタッフに囲まれて暮らしたのでしょう。


でも、それでも、今、窓の外の桜を見ていると、、、、、


もう一度、日本の桜を見せてあげたかったと感じます。

きっと、彼女を拘束していた肉体から解放されることで、全力で駆けて帰ってくるかもしれませんね。


歳を重ねすぎたせいか、涙もろくなりました。。。。





(ダイワスカーレットファンの方や、いろいろ競馬に詳しい人には、物申したい方も多いでしょうが、今日は追悼の日という事で免じてください。)








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