20190212:日本、ハート、タオル/蛇足

タオルは洗うたびに堅くなるものです。柔軟剤が立派なら別ですが。どんどん堅くなるということは、入院が長引いていること。

日本語が減るのは日本ではなく、お母様が一所懸命現地の言葉を覚えているから。この場合は英語を想定。笑顔が戻るというのは、言葉を覚えたり環境に慣れたりで、付き添い側のストレスが若干でも緩和しているということ。

ハートは心臓。レイズは賭け額を上げることだから、掛け率(リスク)が毎日徐々に上がっているということ。

ハートを賭けるということは。


考えたのは心臓移植待ちだった。今は変わったのかな。少し前は日本では移植のドナーは少なく、しかも心臓である。心臓移植の希望者は渡米する人も少なくなかった。(渡米したからといって即手に入るわけではないが事情がいろいろ違うらしい。詳細は調べていない)

生体移植か、拙作『Heart nerve atlas』で書いたように人工心臓かは不明だが、他国で治療待ちをしているイメージだった。

(自分でタオルを洗わないのはそこそこ症状が進み、動き回ることができない想定)

賭けなのは、文字通り。移植であれば適合の問題があり、人工心臓も根付くかどうかは一種の賭けである。


蛇足の蛇足。

現在、iPS細胞などの技術を使って心臓シートの開発には成功しているそうだ。ちゃんと拍動するらしい。今ままで移植以外に有効な治療法のなかった拡張型心筋症などで、進行を遅らせるなどの効果が期待されるようだ。

心臓そのものを作るということは人体組織の立体培養になる。(シートであれば平面)細胞塊になると内部に栄養を運ぶことが難しい、血管や神経も張り巡らせる必要があるなど、まだままだ課題が多いようであるが、技術は思わぬ方向から、確実に進んでいる。いつか人工心臓もできるかもしれない。

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