続・ぴったり300文字の物語たち

古森史郎

第1話 ドラマ「校庭の雪景色」(ぴったり)ではないよ!

 雪の降った次の朝、ある高校の校庭を一人の生徒が歩いていた。

 彼は文芸部に所属している、何故一面真っ白になったグランドに居るのか?

 そこへ、同じクラブの後輩が走ってやって来た。



 タッタ


「先輩何やってるんです、こんな所で」


  「何でも無い、じゃますんな」


「気になるなあ、教えてくださいよ先輩」



  「そんなに知りたいか、お前」

       「は」

     「い」

 「それじゃあ、教えてやろうかな」

 「う            ん」

 「これはねえ、大事な仕事なのさ」

 「え            ?」

 「もう読者さんは気づいてるかな」


 文字の物語たち。




「何ですか? それ」


「先輩から頼まれたんだよ」


「何を?」


「たった300文字の物語を宣伝してくれって」


「え」


「タッタ 三百 文字の物語たち。って書いてあるだろ!」

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