半身
君は見るからにどんくさい堅物で
モテなくて
地味なこと天井知らずだ
でも僕は違う
いつだってトップの成績で
見た目もそんなに悪くない
いつも華やかな場に立っていた
もちろん、恋人は金持ちの娘
それもこれも君のおかげ
君がこつこつ築いたものを使って
僕ははるかに見栄えよくやってのける
ほんとうは
僕はただのだめなやつで
君がいないとどうしようもない
だけど君から
ときどき憎悪のような薄黒いものを感じる
本当にそばにいてほしいのは
恋人じゃなくて君なのにな
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