かけない

 椅子に座り、悶える。目の前にあるのは、次の作品の為の書きかけの原稿用紙。

 続きを書かなくては。

 刻一刻と迫る締切りに焦りばかりが募る。しかし、気持ちとは裏腹に、未だにかけずにいた。


 「背中が掻けない!」

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