第23話 一撃

「引っかかったね、お前がリスを柵に逃がして戦いに挑んでくるのは計画通りだ。

今からブラックチームが追いかけてリスを八つ裂きにするだろう。我らホワイトチームがバカなイノシシの相手をするよ」

ドトウはムッとした。


「お前らなどあっという間に打ち倒して、残りの奴らも薙ぎ払う。弱い奴らが力を分散した、貴様の浅知恵を後悔する事になるぜ。」

赤い目のイタチはもっとムッとした。


「お前はターゲットではないから、命乞いをすれば生かしておいて、私の乗り物にしてやろうと思ったが、そこまでのバカは罪だ!この世との別れに言うことはないか。」

ドトウはさらにムッとした。


「イタチって胴長で短足なんだな。」

イタチの目が激怒で赤く光った。


「ムカー!お前など、私の特殊能力スカンクより1万倍臭いイタチの最期っぺ、で身動き取れなくしてやるわ!くらえ!」


ぷーーーーーーーーーーーぅ


強烈な風と臭気が辺りに充満した。


く・苦しい。


涙が溢れでて目の前が真っ暗になった。


「しょ・初手から最期っぺって・・・・」


そう言い残して、ドトウはその場にばったり倒れた。

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