何故飛ぼうとしないのか

何故飛ぼうとしないのか

地に臥した小鳥に問うた


空で腹は充たされず

地では生が溢れいる

独りは為りたくない、と


風は泣いた

ことり

ひとり

ひたり

啼き 翔んだから


陽の巡り 雨の潤い

見えている視界と

魅得る世界はおもいで違う


あゝ

嗚呼

ぴぅぴぅと亡くし仕舞う

羽根だけが共に往く末に 露光

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