あなたの風が泣いた時

あなたの風が泣いた時

煎って老いたのです


冥いばかりの朝悲が

私の網膜を総じて

瓦礫と化し

底には阿鼻叫喚に問わぬ

私がうまれます


その刹那

私の心を殺しては覚醒させ

押し潰すあおいとりの囀りは


いとあわれなモノ


あゝ

振り還っては鳴らないと

私のみは

釘を刺されておりましたのに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る