第40話  【黒鵠】

#詩コン 『黒』 



みなもとは袂を薙いで

仄か幽かに

刎ね堕ちる聲にさざなみ


ころころころしてください


絶える琴を知らない頭

おツム抓んで鳴る


滔々とうとう

玉響は朱く告知する


いしはつまれてしまわれた


焔禍ほのか微かに

波乱と生りなり

転じて散る


水面は保とうと和いで

たまゆら玉響と底に沈んで

 【黒鵠】


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