第37話 年輪を刻む床板が軋む幸福な日


年輪を刻む床板が軋む幸福な陽は

歪んだ隙間から若葉が顔を覗かせ

消えそうな軽さで存在を示す恋歌

微笑む吐息は荒く押し混み噎せた

重ねられた唇は今でもあたたかく

虚ろ遺志傾いで不可思議可笑しく



今日和小さきお日様は光

微笑ましい透き通る日常

緩い積木は簡単に崩れて

陶磁のひびは脆くて儚い

幻想だと引き戻す我モノ

簡単に癇癪をおこすキミ

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