第8話 春の風の懐に

春の風の懐にいだかれ共に

粉のまま沙羅と消えて仕舞う

底には翳が残るのでしょう

血溜まり黑く彩を魅せ

常に湿っているのでしょうか

それはとっても活きやすいので

屹度可憐な花が咲くでしょう

炉で灰に逝きは雪に移り変わる

全てが拝に埋もれた世界で

世界の理に生まれ逝く殻

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