第6話 刻まれたモノ

ひにひにちくせきされてゆく

いたいたいするひのあとは

いくつになってもうごいてて

どれだけたってもきざみつづける

このこころしてかわることなく

ときともにふくすえにかいてかざる


日に緋に血苦咳去れ手逝く

遺体居たい擦る碑の跡

幾つに鳴っても雨後凍て手

どれだけ絶っても刻み続ける

此の心死て替わる異啼く

時と喪に服す絵に書いて飾る

【ほどける】

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