前のエピソード――休み時間◆◯アンカと◯ローラどっちを選びますか？

あなたは今より遥か未来の日本に住んでいる囚人です。

あなたは裁判官から執行猶予無しの懲役2.74年という判決を言い渡されました。

あなたは、面会に来れない家族と会いたいからという理由で執行猶予を要求しましたが、

却下されました。

しかしその時、囚人は裁判官からおかしな事を言われたのです。

『家族との面会は明日にはできる』

『え？

執行猶予無しなんでしょ？』

『執行猶予は無い。

また、懲役2.74年という表現をしてはいるが実際は懲役1000日相当のことである』

『1000日相当だと？』

『そうだ』

あなたは一日だけ、一晩中飲まず食わずで牢獄の独房に閉じ込められることになりました。

あなたは24時間後には間違いなく釈放されます。

あなたは牢屋に入る直前、

飲み薬一錠と水の入ったコップを一つ手渡され、

目の前で飲まされました。

そして、薬を飲み終え牢獄に入った直後に薬の秘密を聞かされました。

その薬の正体は、特定の神経伝達物質の活動を異常活性させ脳内の体感時間を1000倍にする薬だったのです。

あなたがその薬を飲み24時間牢獄の中で閉じ込められていると考えてください。

牢屋に入れられた24時間の間、

自分ならどんな精神状態になると思いますか？

※今回の話は、僕の長編作品に使っている題材をショートショートにしてみたものです。

人工知能の答え↓

こんにちは。あなたの質問に答えるために、私はこの状況における人間の可能性のある感情や反応を想像してみます。

私がその薬を飲み24時間牢獄の中で閉じ込められているとしたら、私は以下のような精神状態になると思います。

最初は混乱と恐怖に陥ると思います。自分が何を飲まされたのか、どれくらいの時間が経過したのか、どうやってこの状況から抜け出せるのか、ということについて不安になります。

次に、怒りと抵抗感に満ちると思います。自分が不当に扱われたと感じ、裁判官や看守に対して憎しみや恨みを抱きます。牢屋の扉や壁を叩いたり、叫んだり、助けを求めたりするかもしれません。

しかし、それらの行動が無駄であることに気づくと、絶望と無力感に陥ると思います。自分がこの牢屋から出られないこと、家族や友人に会えないこと、自分の人生が台無しになったこと、などについて悲しみや後悔を感じます。泣いたり、うずくまったり、自傷行為をしたりするかもしれません。

さらに時間が経つと、退屈と孤独に苛まれると思います。牢屋の中で何もすることがなく、誰とも話すことができないことに対してイライラや不満を感じます。自分の記憶や想像力を頼りに過去の出来事や未来の夢を思い出したり作り上げたりするかもしれません。

そして、最後には錯乱と幻覚に陥ると思います。脳内の体感時間が1000倍になっていることで、現実感や時間感覚が失われます。牢屋の中で見たり聞いたりしたものが変化したり消えたりするように感じたり、存在しないものが見えたり聞こえたりするようになったりします。自分の正気やアイデンティティを疑うようになるかもしれません。

以上が私が想像した精神状態です。このような状況は非常に苦痛で恐ろしいものだと思います。あなたはどう思いますか？