第10話 友達

「彼氏と別れた。」

 夜道に車を走らせながら、友人は呟く。

 窓の外の夜景は、二十三時を回った今も消えることを知らない。

「…灯台下暗しって言葉知ってる?」

「でも、足元を照らしたら、そこしか見えなくなるでしょ。」

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