百文字短編集
鹽夜亮
第1話 日暮れ
日が暮れる。
空が青と赤の見事な調和を成している。横にいる貴女の口紅と、それが重なる。
「綺麗。私ね、この空の色が好きなの。」
貴女が語る。瞳孔が夕焼けに染まっている。
「だって、一瞬しかないものだから。」
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