第7話不釣り合いな武器

水龍の蒼剣か・・・・・・なんというか、とりあえずチートな武器なのは絶対だな。

ただでさえ俺が持っている蛇腹剣さえ結構チートなんだから、本当の意味でこれは奥の手のだな。

まぁ、ミスリルの短剣もチートってわけではないけど、素人が持つような武器ではないしな。


「さて、今日はもうちょい探検してみるか」


俺はもう少し探検を続けようと思った。

そして今後の行動を少し纏めようと思う。



「ふぅ~~~、こんなところか。結構簡単に倒せたけど、やっぱりレベルに不釣り合いなスキルのおかげだよな」


俺の足元にはさっき、素材を気にする間もなく倒してしまったスナイプスパイダーが、ほとんど綺麗な状態で死体となって転がっていた。


レベルが1の時からレベル5の魔法スキルが5つもあるんだからな。反則と言えば反則だな。

でも、そうでなきゃ直ぐに死ぬのは確定だからな。


「というか、ここって何階層なんだろうな? モンスターのレベルが20前後だからまぁ、詳しくはわからないけど、そこまで深くないのかな? それとも後何階層か下りればボス部屋? みたいなところに着くのかもしれないな」


正直このダンジョンが、どれくらいまで階層があるのかはさっぱりわからないからな~。

う~~~ん、でも神様が俺がいる階層はダンジョンの下層って言っていたから、後5階層くらい降りればボス部屋みたいな所に着くのかもしれないな。


俺はちょっと悩んだ。上層に行き外に出るか、下層に降りてボス部屋をクリアしてから上に行くか。


「・・・・・・確かこういうのってボスを倒せば、それなりの見返りが返ってくるはずだよな・・・・・・、よし!!! 決めた。このまま下層に向かおう。そして速くボスを倒して外に出よう!!!!」


今後の方針を決めた俺は、食料になりそうなモンスターをもう少し狩って、セーフティーポイントに戻ることにした。

ちなみに解体は面倒になったので、後回しにした。



今後の方針を決めた日から三日程が経ち、今俺は大きな扉の前に立っている。


「いや~~~~~~、ここが多分最後のボスがいる部屋なんだろうな」


行動を開始した階層から、六階層降りたところが今俺がいる階層なんだが、その前にもボス部屋のようなところがあった。

おそらく何階層かに一階層は、ああいった部屋があるんだろうな。


中にはオークジェネラルが5、6体にそのほかの上位種、普通のオークが30から40体程いた。

俺はちょっとビビった。女の人が見たら失神、気絶するか、怒りで額に青筋が浮かぶだろうな。

普通のオークと違って、軍隊みたいに統率が取れていたから少し厄介だったけど、部屋はそこそこ広かったがモンスターの数が多かったので斬撃系の技、魔法でどんどん斬り裂いて行った。

後、火や雷の魔法は肉が焦げたり灰になる可能性があるからなるべく使わないように倒した。

当分オークの肉には困らないだろうなと思えるほどの量が手に入った。


レベル20くらいの奴にとったら、地獄のような光景かもしれないけどある程度の実力者なら、美味しい狩場ってところだったろうな。


全部のオークを倒すと、いくつか宝箱が出てきた。金貨が少量に銀貨がたくさんだったり、指輪の装飾品・・・・・・おそらくマジックアイテムが入っていたりした。

効果を見てみたかったがこのダンジョンを抜けてからの楽しみにしようと思い見るのを止めた。


おそらく? この部屋のモンスターを倒せば中々良い物が手に入ると思うと、自然とやる気が満ちて来た。


「よっしゃ!!!! いっちょ、やってやるか!!!!!!」


俺は蛇腹剣を握りしめ大きな扉を開け中に入った。

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