第一部

第1話 ①プロローグを消したこと

 第1話の前に、プロローグの話を。


 第二稿までは、第一部の前にプロローグがありました。

 内容は、ヒロインのリアナが、竜の卵をはじめて触った日のことや、卵から孵った竜のヒナをレーデルルと名づけたことなど。


 カクヨムに投稿するために、第二稿をさらに修正していたときのこと。創作についてのTwitter上のつぶやきを見ていたら、「プロローグを削れ」と書いてありました。たしかに、ほかの創作本にも、「書き上げたら最初の10ページを削れ」と書いてあったような気がする。


 なるほど。たしかに、Web小説だけでなく一般の小説でも、「このプロローグ必要かな」と思うことはあります。しかしどうして、ひとはプロローグを書いてしまうのか。名作には良い感じのプロローグがついているので、しかたがないんでしょうけど、うまく機能していないことも多い気がする。


 読専さんの意見だと、プロローグは飛ばすという人もいるみたいですね。


 ものは試しに、とプロローグを削ってみたところ問題なさそうだったので、第一部はプロローグなしに始まっています。

 このプロローグは、ほとんど形を変えず、「幕間」の冒頭、リアナがフィルに語る思い出話として出てきます。


 結果、物語がすっと始まる感じがして、なかなか良かったのではないかな。

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