154日目
「いやぁ~。ご心配おかけしました~」翌日、ジョンズの家に行くと、ルメラはまるで何事もなかったかのように俺達の前に元気な姿を見せた。「ルメラ…良かった」「あはは、ナナシさんもリオナさんもありがとうございました…って、ちょっと!リオナさん、泣くことないでしょう!」と、リオナは両目から涙を流していた。「すまん…でも、ルメラもいなくなってしまったらって思うと…不安で…」思わず俺とルメラは顔を見合わせてしまう。すると、ルメラは優しくリオナの頭を撫でる。「大丈夫です。私はいなくなりませんよ」そう言われるとリオナはそのままルメラに抱きついた。その光景を見ていて俺は…昨日の決意を言い出しにくくなったのだった。
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