144日目

その日は、朝から雨だった。俺は今日もジョンズの家の前に立つ。連日怒鳴っていたために、喉は涸れてしまった。上手く声が出ない。「…頼む。ルメラを…助けて…」ふいに視界が大きくグラつく。ルメラのことが心配で、ここのところ、まともに眠れていなかったからな…俺はそれでも扉の前に立って返答を待つ…しかし、まるで体全体から力が抜けてしまったような感覚が俺を襲うと、俺はその場にそのまま倒れ込んでしまった。あぁ…こんなことをしている場合じゃないのに…俺はルメラを助けないといけないのに…そう思いながらも、俺の意識は遠のいていく…と、扉が開いた気がしたが…そのまま俺の意識は遠のいていってしまった…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る