118日目

「…いた?」「いや、いない…」今日は一日、俺達は村、そして、村の周辺をくまなく探すことになった。朝になって部屋を見てみると、ルメラがいなくなっていたのだ。しかも、ルメラの荷物は置きっぱなしである。俺とリオナは村人にも聞いて回ったが、まるで手がかりはなかった。「…ナナシ。どうする?」リオナが不安そうな顔で訊ねる。俺は少し考え込んだ後でリオナの事を見る。「…リオナ。その…今日は俺の部屋で寝てくれないかな?」そう言うとリオナは目を丸くしていたが、すぐに小さく頷く。「ああ…もしかすると、何かわかるかもしれないからな」俺も少し躊躇したが、ルメラの行方を探るためには仕方ないのだ。ルメラ…無事でいてくれ。

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