42日目

「そういえば、お前の名前は?」…リオナにそう聞かれて、俺は初めて思い出した。俺は、俺自身の名前を思い出せないのだ。俺は正直にリオナに名前が思い出せないことを告白した。リオナは少し驚いていたが「まぁ、そういうこともあるだろう」と軽く流した。それから、少し何かを考えた後でなぜか満足そうな顔で「お前の名前、ナナシでいいか?」と聞いてきた。名前が無いから、ナナシって…と突っ込みたかったが、せっかく付けてくれたので、これからはとりあえずこれが俺の名前になるだろう。ただ…リオナはあまりネーミングセンスはないみたいだ…

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