第6話 時限爆弾付きの放浪

両腕いっぱいの

時限爆弾を抱えたまま

私は進み続けている

時に立ち止まり

時に過去のオアシスを振り返り

時に未来の渓谷を意味もなく恐れ

それでも爆弾を手放さずに

後生大事に抱えている

進む先で拾うこともあれば

落とすこともあり

捨てることもある

ただ時間だけは進み続けている

最後の一つの爆弾が

秒針を止めるその時まで

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