第27話 一夜明けて

『親を恨んで、自分の運命を呪って、そうして生きていくのも人生なのかもしれない。

ですが、遅かれ早かれ親もいずれ亡くなります。

いつまでもパートナーに頼りきりで生活していくわけにもいかないでしょう。

あなたは自分の力で生きていかなければならない。』


こんなコメントをもらったと、昨日言った。


今でも私は腹を立てている。

それを分析してみることにした。


まず

『親を恨んで、自分の運命を呪って、そうして生きていくのも人生なのかもしれない。』

何が、『そうして生きていくのも人生』なのかはまったくわからないが、ここまではいいだろう。これに対しては怒っていない。


次に

『ですが、遅かれ早かれ親もいずれ亡くなります。

いつまでもパートナーに頼りきりで生活していくわけにもいかないでしょう。』

これには怒りを覚えた。

そもそもこの文、繋がっていない。

なぜ親の死とパートナーに頼りきりで生活しているということが並列で並べられているのだろう。

誤解のないように追記すると。

私の親は県外に住んでいて、経済的援助を一切していない。顔を合わせるのも年に1度くらいだ。

パートナーはいずれ結婚を約束した仲だ。話し合いをし、私は専業主婦として洗濯や料理を担当することにしている。


最後に

『あなたは自分の力で生きていかなければならない。』

これは私が特に怒りを覚えたところだ。

私は欠陥品として生まれてきた。

けれど周囲の助けや行政の利用でギリギリ生きている。

それなのに自分の力で生きていない、甘えるなと捉えられるコメントをしているところだ。

この方は、欠陥品は周囲の助けを受けずにのたれ死ねと言っているのだろうか。

それとも甘ったれるな、欠陥品でもおまえより頑張っている人はいるんだぞ、という意思表示だろうか。

具体性が欠落していて意味が解らない。


とにかくこのコメントには一夜明けても腹が立っている。

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