君と、僕。
しみしみ
毎日泣く君へ
あぁ、そうだ。
ごくり、と麦茶を飲んで歩きだす。
変わらない街並み、変わらない公園、変わってしまった君。
いつからだっけな、君が毎日泣くようになったのは。
いつからだっけな、君が毎日この電柱に来るようになったのは。
どうしてだろうな、僕は君に声も体温も届けられないんだ。
もし僕が君に一言伝えられたなら、なにを伝えただろう。
もし君が僕に一言伝えられるなら、なにを伝えたいだろう。
泣かないで。
そしてどうか、まだこっちに来ないで。
君が新しい人を見つけて、しわくちゃになるまでその人と時を紡いで。
僕のこと、忘れてしまえたら楽になるだろうから。
あぁ、今日も空は青いね。
風が気持ちいいんだろうなぁ、いやそんなこと感じる余裕はないか。
いつもいつもありがとう。
もう、僕は大丈夫だよ。
いつだって君のそばにいるよ。
だから、どうか。
泣かないで。
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