ふらりひとつめ

くらくら

みぎへひだりへ

視線が揺らぐ

頭の重さで

メトロノーム

重い目瞑って

重力に従いたい

くらくら

息があがって

苦しくて

上へ下へ

行ったり来たり

挙動不審な

エレベーター

適当な椅子に座り

目を瞑り

張っていた肩の力を抜き

飲み物で喉を潤す

見上げた天井は朧気

霧の中

目を瞑って下へ下へ

深く深く

鞄を抱きしめて深く

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る