光を目指して


 日が沈み世界は闇に包まれた。僕は帰り道を見失った。


 こんなとき母はいつも言っていた。

 一番星を頼りなさい。その光の方向に帰るべき場所があるのだと。


 まっしぐらに翔んだ。

 

 そして一羽の幼き鳥は夜の東京に堕ちた。

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