第43話 あたしの先輩の尊顔がガードされて

「先輩は占い信じます?」


 スマホの占いアプリを見ながら読書中の先輩に訊く。


「信じている顔に見えるか?」

「それであたしの今日のラッキーアイテムが眼鏡なんですよ」


 先輩の先制ガードを華麗にスルーして話を進める。


「ちょっとだけ貸してもらっても……」


 狙いは眼鏡なし先輩の尊顔。お見舞い以来のあのレア顔を……って先輩が手ずからあたしに眼鏡をかけて!?


「どうだ?」


 ぐはっ! キツい度で先輩の尊顔がガードされて見えない!

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