第23話 ちょっ、このガード! だからそこ代われ!

「あら、後輩さん」

「悪いな。どうしてもと言われてな」


 バレンタイン明けの日曜日。あたしは先輩を守る勇者として悪しき魔王こと幼馴染のケーキデートに立ち塞がった。


「よろしくです」

「ふーん。じゃあ」


 そんなあたしを見た魔王幼馴染が不吉な笑みを浮かべ……ああっ!?


「行きましょうか」


 先輩と腕を組んだ!


「お前っ、胸当たって……」

「いいじゃない、幼馴染だし」

「どういう理屈だ!」


 ちょっ、このガード! だからそこ代われ!

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