No.5 🔥🔥

男は何かするのを忘れているが何をするのだったか思い出せない状況に悩んでいた。

歯を磨きながら。

「グチュグチュ、ペッ。何か忘れてる気がするんだよな。」

髭を剃り、髪をなおして、ネクタイをしめる。

「いけね、もうこんな時間か。」

鞄を持って持って家を出る。

電車に乗り込み腕時計が8時10分をさしているのを見る。

スマホで天気予報を確認すると今日は快晴らしい、空気が乾いているので風邪に気をつけましょうとも書いてあった。

そうこうしているうちに電車は駅に着いた。いつもの道を通り職場に足を運ぶと、上司が慌てた顔で僕を見た。

「君!君の家が火事だって!」

僕は唖然とした。そして思い出した。

タバコの火を消し忘れたことを。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る