No.2 イタズラ

ある日盲目の男が道を歩いていると、商人に話しかけられた。

「ちょっと、そこの人。」

「はい、なんでしょう。」

「目は乾きやすいですか。」

「そうですね、多少は。」

「じゃあ、うちの目薬買っていかない。」

「はぁ…」

「今なら安くしておくよ!」

男は押しに弱かった。

「分かりました、いくらですか?」

「20ザラになります。」

「あら、本当に安いですね、じゃあそれ貰います。」

「毎度あり!」

そう言うと商人は唐辛子エキスの入った小瓶を手渡した。

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