滅亡の畔

藤見 暁良

◆プロローグ◆

『地獄に落ちろ』――――。

 望むのはそれだけ。



 そんなシンプルなことなのに、叶えるのは難しい――――。


 色んなものが発展している世の中なのに、何とももどかしいじゃないか。


 あぁ――。一層のこと、全て消えて無くなってしまえばいいのに。


せめて一緒に、沈みましょう――――。



――――『滅亡』の沼の底へ。

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